まだクラウドという言葉が一般的ではなかった2004年、法人化前のECSではスタッフがそれぞれの自宅でweb制作のプロジェクトを進行させるために、iChatやApple Remote Desktop、CMSなどを導入して共同でweb制作を行っていました。このような業務効率向上手段の手本となったのはハリウッドの映画制作現場でのMac活用を知ったのがきっかけです。

映画ファンの方はご存じかもしれませんが、90年代後半から、ハリウッド映画の制作はオーストラリアなどにオフショアされる傾向が高まり、アメリカとオーストラリアでiChatを介して制作会議を行ったり、オンラインストレージを活用し、共同編集を行ったりしているのです。

私は元々大の映画好きで、ハリウッドのスタジオなども見学に行った経験があったので、この方法はweb制作にも使えると思ったのです。

最初はある特定の分野で始まったソリューションも応用される範囲が広がり、クラウドというエコシステムとして認知されはじめると、制作業界だけではなく、様々な分野で新しい活用がはじまり、キャズムを超えていきます。
そのキャズムを超える過程で、ソフト・ハード両面の技術革新があり、新しいサービスが生まれ、一般的に利用しやすくなり、浸透していきます。
先日コンビニで日経トレンディ誌を見ると、「次世代ネットの衝撃 クラウド、Twitter、電子書籍」というキーワードが大きく取り上げられた特集を組んでいました。この記事を見て、IT業界だけでなく、2010年は広く一般にクラウドという概念が定着しつつあるのだと実感しました。

そしてこのクラウド活用において、企業の業務効率向上と、その効果を実践的な視点から捉えた書籍がいよいよ発売されます。
自ら経営する会社でGoogle AppsやiPhone、Twitterを積極的に導入し、そこで起こった事例を交えて、クラウドの実際を明快に解説した「iPhoneとツイッターで会社は儲かる」
著者はIT経営実践企業 ECstudioの山本敏行社長。

私は出版前のこの書籍を読む機会を得たのですが、Twitter関連の書籍としては、おそらく初めて実用面や、コミュニケーションの核心部分に言及された書籍ではないかと思います。
また、Twitter普及の原動力にもなったと言われている、iPhoneについても企業のコミュニケーションツールとして活用されている事例を交えて紹介されています。そしてこのTwitter、iPhoneがクラウドと密接に関係するツールであることを豊富なIT活用の経験から、独自の視点で解説されています。

この書籍は「iPhoneとツイッターで会社は儲かる」
と、やや直球気味なタイトルとなっていますが、ツールを導入してすぐに利益に転換すると捉えるのではなく、導入し活用することで企業に有益な結果をもたらし、利益に還元させる方法論として理解するのが真意だと思います。

クラウドって何?クラウドを活用するとどうなる?そう思っている方にはヒントが凝縮された内容になっています。

「iPhoneとツイッターで会社は儲かる」私も早速読んでみました

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