プロモーション関係の仕事をしていると、いつも媒体効果というのを意識して、企画制作をしなければなりません。
プロモーションによっては、媒体の位置づけや役割も違いますが、比較的多いのが商品や人物の撮影です。
商品を引き立てるのに人物モデルを起用したり、ロケーションや施設の雰囲気を伝え、利用動機を促すために状況描写のための撮影をする機会も多くあります。
人物撮影の場合、プロモデルを起用する場合と、素人さんにお願いする場合がありますが、素人さんにお願いする場合でも、プロモーションの役割から判断して、撮影のコンセプトに合った写真に仕上げなければなりません。
こちらはプロのモデルさん。空き時間にコンビニなどでファッション雑誌を見るときも、表情やポーズに目がいく。服を買うときも撮影に使えるか考えてしまうという。
素人さんにお願いする場合は、予算的な問題や、プロよりも素人さんの方が、企画意図に合う場合があるからですが、本格的な撮影など未経験で、いきなりモデル役に抜擢されたら誰だって緊張しますし、ポーズや表情など自分では判断できません。
私は今まで、プロカメラマンと多くの撮影を経験し、プロモデルや素人さんを被写体にしてきました。
そこで、今回は全く撮影経験のない素人さんをモデルにして撮影する場合のポイントをいくつか紹介したいと思います。
現場の空気を和らげる
初めての本格的な撮影にモデル役として抜擢され、初対面のプロ達と合流したばかりの素人さんは、少なからず緊張しています。何をすればいいのかまったくわからない、というのが本心だと思いますし、そもそも自分にモデルがつとまるのかを考えて不安で一杯です。たいていの場合、初対面の段階で、目が泳いでしまっていて、そわそわ、ドキドキ。頭が白くなった状態ですね。
撮影現場では、ディレクターが、撮影のコンセプトを決定し、カメラマンやモデルに撮影の指示を出し、撮影した写真を最終的に判断します。
カメラマンは、事前に伝えた撮影計画や現場での指示に従い、臨機応変に判断し、対応しながら、被写体を最適なアングルや露出で切り取ります。
しかしそれだけがプロの仕事ではありません。現場の雰囲気を和ませる配慮も必要で、関係者をリラックスさせたり、時には緊張感を持たせたり、コミュニケーションの円滑化も重要です。
現場の雰囲気を和らげ、まずは円滑なコミュニケーションに配慮する
1分で素人さんをモデルの表情にする技
素人さんを起用する場合、どうしても時間を取られてしまうのが、表情やポーズが決まらないという問題。私も撮影現場を経験する中で、最初は悩まされました。時間が足りなくなったり、指示が上手く伝わらなかったり。
そこでプロモデルを撮影したり、話しを聞いたりしながら、編み出したのが次の方法です。
現場慣れしてくると、その人の通常の動きから、身のこなしや表情の出し方がわかってきますし、スポーツや運動をしていることも分かるようになります。
歩くという基本動作でもその人の特徴が出る。どの瞬間を切り抜くかを計算して、モデルがギクシャクしないような指示を出すのもテクニックの一つ 撮影中、被写体以外の関係者は決してカメラマンの前方や横に位置しないのも基本
表情を出しやすくするためには、ガムを噛んでもらうのが有効で、アゴ、口角、頬、眉間などの緊張を短時間でほぐすことが出来ます。
いつまでもガムも噛んでられないとか、ガムを噛む状況ではない場合は、出来るだけ会話を心がけ、時にはツッコミを入れて、オーバーな反応を誘発するというのも一つの手です。
それから撮影の時によくカメラマンやディレクターが「笑顔でね」とか「にっこりね」と声を掛けますが、プロはともかく、素人さんでは、急に具体的な指示に応じて表情を作ることは出来ません。
そこで表情別に簡単な指示の方法を紹介します。
女性のスマイル基本編
モデル撮影初体験でもこの笑顔
二人揃ってにっこり笑顔も一瞬で引き出す
一般の施設でも壁面を利用するとスタジオ撮影の雰囲気を出せる
男性の場合、カメラを意識しすぎたり、無表情、オーバーになりがちですが以下の方法で表情を緩和できますよ。
但し、この方法も撮影段階で急に言っても恥ずかしかったり、戸惑ったりしますので、事前の会話の中で軽く説明しておいて、指示する側が実演し、モデルさんがすぐに対応できるように仕込みをしておくといいですね。
関連情報:プロが教えるデジカメ写真の撮り方
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